調乳に使っていいお水の種類(ウォーターサーバーは?)
煮沸した水道水
日本の場合は、水道水がもっとも手軽で安全な水。
国産の粉ミルクは、ミネラルの少ない水道水を使用した時を想定しているとも聞いたことがある。
ただし、赤ちゃんに飲ませるには10分以上の煮沸が必要で、そのまま調乳に使うのはNG。
純水(ピュアウォーター)
純水とは、何らかの不純物を取り除く処理がされた「不純物が少なく純度の高い水」のこと。
水道水であっても不純物を取り除く処理がされれば純水といえる。
また純水にする処理方法に指定はない。
純水とすると定義が広く感じるが、赤ちゃん専用として売っている純水があるので、これなら調乳用水として安心して使える。
ミネラルウォーター(ただし硬度60㎎/ℓ未満の軟水)
ミネラルを多く含む硬水の場合は、赤ちゃんの内蔵には負担が大きく使用はNGだが、軟水ならOKとされている。なので軟水であればウォーターサーバーも使える。
日本では明確な基準はなく、硬度100㎎/ℓ未満を「軟水」としているが、WHO(世界保健機関)の基準では以下のように分類される。
軟水 | 硬度が0~60㎎/ℓ 未満 |
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中程度の軟水 | 硬度が60~120㎎/ℓ 未満 |
硬水 | 硬度が120~180㎎/ℓ 未満 |
非常な硬水 | 硬度が180㎎/ℓ 以上 |
軟水の表示でも、WHO基準の「硬度60㎎/ℓ未満の軟水」の方が安心なので、硬度は確認しておいた方がいい。
また、ミネラルウォーターといっても、農林水産省がミネラルウォーター類(容器入り飲用水)の品質表示ガイドラインで以下のように分類される。
品名 | 原水/処理法 |
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ナチュラルウォーター |
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ナチュラルミネラルウォーター |
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ミネラルウォーター |
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ボトルドウォーター 又は飲用水 |
上記以外の飲用可能な水(水道水、蒸留水など) |
- *1 地表から浸透し、地下を移動中又は地下に滞留中に地層中の無機塩類が溶解した地下水(天然の二酸化炭素が溶解し、発泡性を有する地下水を含む)をいう。
参考までに、我が家が使っているウォーターサーバーは、ナチュラルミネラルウォーターで、硬度は29㎎/ℓでした。
粉ミルクを溶かす時の温度が大事
粉ミルクは無菌ではなく、サカザキ菌やサルモネラ菌といった細菌が入っていることがある。こういった製造工程や保存中に侵入する病原菌を殺菌するため、70℃以上のお湯で溶かすようWHO(世界保健機構)とFAO(国連食糧農業機関)によりガイドラインが定められ、厚生労働省も指導している。
また、沸騰した100℃近くのお湯だと粉ミルクの成分を壊す恐れがあるため、70℃~90℃ぐらいのお湯で溶かすと良いと言われている。ただし、粉ミルクメーカーによって100℃近くのお湯でも問題ないとしているところもあるので、使用する粉ミルクの注意書きなど読むこと。
ウォーターサーバーのお湯なら簡単
ウォーターサーバーでは常に70℃~90℃の条件を満たすお湯が出るので、調乳の度に煮沸したり、湯冷まししたりする必要がない。
人肌に冷ます時に水で割るのは?
作るミルクの量が100㎖以下の時は、流水などで人肌に冷ましていたが、100㎖を超えると時間がかかるため、ウォーターサーバーのお湯で溶かした後、ウォーターサーバーの冷水で割って人肌にした。
2~3回ほどで、作る量に合ったお湯と冷水の最適な割合が掴める。自分が毎朝飲んでいるコーヒーを作るのと同じ手間になった。
ただし、ウォーターサーバーによっては冷水で割るのをNGとしているところもあるので、使用する場合は確認しておくこと。
おわりに
赤ちゃんのことなので便利さを取ると心配になりますが、しっかり調べて納得できたので安心して活用できました。
ちなみに我が家ではプレミアムウォーターopen_in_newを使ってます。
もし参考にされる方がいる場合は、こどもが生まれる前から契約開始していたものなので、現在の契約内容での水の種類(採水地)など、しっかり確認を取ってください。