2023.04追記
テック系のサイトは当然「ページのTOPへ戻る」を画面内に表示してないよな?と確認してみた。どのサイトを見るか考えるのは面倒なので、このブログ構築でお世話になったもののサイトと、今をときめくOpenAIのサイトも確認した。
- さくらインターネットopen_in_new
- Ubuntuopen_in_new
- NGINXopen_in_new
- Let's Encryptopen_in_new
- MySQLopen_in_new
- Node.jsopen_in_new
- Strapiopen_in_new
- NUXTopen_in_new
- PM2open_in_new
- GitHubopen_in_new
- OpenAIopen_in_new
Node.jsのサイトだけスクロールできるページの下の方でふわっと出してきた。ページ下部にはあったのはOpenAIのサイトだけ。それ以外はすべてなし。
このページの閲覧が多いので不安になったが、この結果には安心した。
やらなくていいことをやるのは本当にバカらしい。
そもそもデバイスの操作で実行可能
パソコンの場合
Windowsの場合はHomeボタンで、Macの場合はcommand+↑で、ページのTOPへスクロールする。
スマートフォンの場合
iPhoneの場合はステータスバーをタップすると、ページのTOPへスクロールする。
Androidの場合は使ったことないけど、できる……
あれ?できない?調べたらできないらしい。
Androidは盲点だったが、実装しなくても機能はすでにある。
すでにある機能やユーザーが調整できるものを、わざわざ作ったり強制したりする必要は基本的にないと思うが、「ページのTOPに戻る」を見る機会は多い。
ページのTOPへ戻る信者の方は、Androidはできないじゃないか、キーボードなんて押すの面倒、ステータスバーなんてタップしにくい、ショートカットキーなど知らん、俺たちは常にページの上部に戻りたいんだ!ということなら仕方ない。
画面固定表示までして必要なのか
そもそも「ページのTOPへ戻る」が、常時画面内に表示するのはユーザーに有益なのか。
誤って押してしまった場合は、ユーザーにとって嫌な体験だ。普通に邪魔でもある。
ページ最下部に設置するならわかる気もする。
最近では、CXツールやMAツール、CRMツールなどのセグメントやパーソナライズに応じた情報の表示、チャットツールでお問い合わせやサポートを受け付ける入力窓の表示、Cookie使用同意確認など、ページに必要な要素は多くなった。その意味のない「ページのTOPに戻る」は邪魔でしかない。
そのページだけでみても適切なUIではなく、それを全ページに常時画面内に表示されていると、完全に思考停止でつけたのかと思う。そもそも無駄につけているから、ユーザーに誤った学習をさせてるのではないか。
日本と海外のサイトを比較
考えずに慣習に従うケースは日本の得意ジャンルだと勝手な偏見を持っているので、日本と海外を比較してみる。
日本と海外のどちらでも見つけやすい括りでサイトを選んだ。
たまたま偏っていたなんて可能性もあるが、結果ありきで恣意的に選んではいない。
PC画面のみで確認
- ◎ 画面固定表示で設置あり
- ○ TOPページのみ/上スクロール時のみ、などで工夫して画面固定表示で設置あり
- △ フッターなどページの最下部に設置あり
- ✕ なし
directions_car自動車
ブランドになると多すぎるので、基本は会社単位で探した。
グループであっても別会社(親会社・子会社など)であれば対象にした。
簡単と思って自動車会社で探したが、グループサイト、グローバルサイト、リージョンサイト、コーポレートサイト、サービス/ブランドサイト、ディストリビューターサイトなど沢山あってややこしいため、比較対象として間違えているものもあるかもしれない。
ざっと見たところ、海外では設置していないケースが多い結果となった。
「ページのTOPへ戻る」を一律で画面固定表示で設置している(◎)のは、日本のサイトが多い。
account_balance銀行
G20財務大臣・中央銀行総裁会議に関連する銀行で比較してみました。
◎と✕が同数で、何とも言えない結果に。
画面固定表示をしていない△が○より多いので、個人的には不要派が優勢とする。
directions_runスポーツ用品
売上ランキングの上位を参考に、日本と海外のメーカーで比較。
複数サイトがあってややこしいケースはECサイトの方を優先した。
サイトの区分けや構造がややこし過ぎるもの(下層のコンテンツで何種類もデザインが変わるなど)は対象サイトから外した。
国 | Webサイト | ページの TOPへ戻る |
備考 |
---|---|---|---|
アシックスopen_in_new | ◎ | 企業サイトも◎ | |
ミズノopen_in_new | ◎ | 企業サイトも◎ | |
デサントopen_in_new | ◎ | 企業サイトは△ | |
Nikeopen_in_new | ✕ | 採用やIRなどサブドメインで展開の全サイトも✕ | |
adidasopen_in_new | ✕ | グループサイトも✕ | |
PUMAopen_in_new | ✕ | 企業サイトも✕ | |
ANTAopen_in_new | ◎ | ||
Under Armouropen_in_new | ○ | アイテム一覧のみ◎ それ以外は✕ |
|
New Balanceopen_in_new | ✕ | ||
Columbia Sportswearopen_in_new | ◎ |
世界ランク上位のビッグネームは「ページのTOPへ戻る」が無かったのは嬉しい。というのも、より多くの人が利用する方が、それだけ色んなタイプのユーザーがいるからだ。それにも関わらず付けていないのは大きい。やはり日本が好んでいる傾向にあると個人的には感じた。
おわりに
日本のサイトの方が設置しているケースは多いと思うが、ひと昔前と比べるとどんどん減ってきた印象はある。note とか medium などのブログ型のプラットフォームでも設置されていないので、今後も順当に減っていってくれるのではないかと思った。
もう少し多く比較すれば、日本が特に好んでいるかハッキリするかもしれないが、面倒なのでこれ以上は見ない。 実際のところ必要派と不要派どっちが多いのだろう?