日本人同士の選択的夫婦別姓制度について考えてみる

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私は国際結婚なので夫婦別姓です。(どちらかが国籍を変更しないと同姓にはできない。)
自分が夫婦別姓になってはじめて、日本人同士で夫婦別姓を望む方がいることに目が向きました。
これを機に選択的夫婦別姓制度を考えてみました。

選択的夫婦別姓制度に伴うコスト?

いきなりの脱線ですが、選択的夫婦別姓制度の壁となっている戸籍制度について先に触れておきます。

選択的夫婦別姓制度のために、戸籍制度の仕組みや運用に税金やリソースを使いたくないという意見がありますが、そもそも戸籍制度自体があまり意味をなしていません。 既に住民登録と重複した内容があったり、マイナンバーも導入されるのに、戸籍制度をそのまま運用すること自体が変だと思います。

婚姻関係や国籍、祖先を辿るのはマイナンバーの情報の持たせ方や紐付け方、権限の付与などで可能なはずで、戸籍ならではの機能とするのは視野が狭すぎます。 結婚のたびに新しく戸籍が作られる仕組みの方がコストが高く面倒です。選択的夫婦別姓制度でコスト云々というのであれば、そもそもの制度全体の見直しの方が重要で、視野を広くもつほうが建設的だと感じます。といっても感情論で戸籍というラベルの制度が無くなることにアレルギーを起こす方が多そうですが。。

マイナンバー時代に戸籍制度を続ける意義はない

変にマイナンバーに制限をかけず、戸籍の情報を個人単位に吸収すれば良いと思います。日本国籍は出生時に発行されるマイナンバーに持たせるか参照できるようにし、家族のマイナンバーとも紐付けできれば、国籍も家族関係も証明できます。外国人にもマイナンバーは発行されますしね。あとは情報によって、段階的な閲覧・取得権限や管理テーブルを設定すれば良いだけだと思います。

これまでの戸籍はそのまま保存という形になりますが、これからの分はマイナンバーで祖先を辿ることや、生存している相続関係にあたる個人も一発でデータ参照できるなども可能であり、無駄を省ける余地があります。機能さえ満たせば、戸籍制度を続ける意義はありません。むしろ戸籍というラベルには、差別的な意味合いを多く含んだり、両親が親権を持てないなどの負のイメージがあります。

マイナンバー制度を設けるなら中途半端にせず管理機能の中心とし、戸籍制度など複数の不要な既存制度を廃止する方向でスッキリさせてほしいです。業務も手続きも便利になると思います。

通称拡大の方がコスト増では?

同姓派は、やたら通称使用の拡大を推してきますが、通称使用の拡大は、かなりのコスト増になると思います。全ての情報に氏と通称、どちらも紐づけなければなりません。海外も含めて登録と運用を考えると大変です。というか実現不可のように思えます。例えば研究や発明分野でも、単純なポイントサービスでも、日本だけで通称OKになっても世界中で認めてくれるものではなさそうです。通称の拡大を頑張ってくれる方は、世界中に認めさせてくれるのでしょうか。

ちなみに姓の問題と通称は違うんじゃないでしょうか。
旧姓を通称として登録する感じですかね。外国人の通称とごっちゃになりそうです。

選択的夫婦別姓に賛成する理由

賛成している人といっても理由が様々なようですが、私の理由はシンプルです。
まぁ、私は夫婦別姓になっているので反対する理由もないのですが。。

これまで生きてきた姓を変えるのは変

例えば35歳で結婚するとして、35年間生きてきた姓を変えなければいけないのは変に感じます。
自我の認識に名称は大きく関係していると思っており、片方に捨てさせるのは、これまでの自我を捨てろと強要しているようです。結婚とは「お互いを尊重し、共に人生を歩むこと」であり、同姓にする儀式ではないと思っています。

単純に手続きが面倒

公的な登録でさえ自動で変えてもらえず、個人で頑張って面倒な手続きを沢山しなければなりません。
持っている実績や権利が多いとさらに大変そうです。 論文、著作権、特許など、姓が変わるとどうなるのでしょうか。こういったものは日本国内だけのルールではありませんので、手続きも面倒そうです。

自分が夫婦別姓だから

反対派の意見の中に「家族の絆が壊れる」「子供がカワイソウ」などがあります。
え?そうすると、私の家族は絆が薄くて、娘はカワイソウとみられる社会で生きるという事ですよね。それなら断固として同姓一択の制度に反対します。国際結婚、または外国人の別姓家族に、「あなたの家は日本人同士の同姓家族と違って絆が薄いですよ、子供がカワイソウ。」って言えるのでしょうか?こんな社会は気持ちが悪いですね。

選択制である

これまで通り同姓も可能なところです。
これが強制なら反対です。ほとんどの人は同姓にすると思います。困っている人だけが選択肢があるということです。
別姓にすることでの懸念点があれば、不正などできない仕組みを整えればよいだけです。

別姓反対派の方は、なぜ他人の家や事情に口出ししたいのか分かりません。

夫婦同姓のままだけど面白い案

女性ばかりが不遇という理由で別姓を希望する場合には、面白い解決案がありました。
それは、あみだくじやコイントスで姓を決める方法です。同姓にしなければならないが、婚姻届けを出す際に公平な抽選とすれば、女性ばかりが犠牲にならずに済みそうです。
これは必ず強制にしないと意味がありません。決まらない場合などという条件付きだと、今と変わりませんので。

これなら同姓制度のままでも、一部の別姓希望者が納得するかもしれません。こういった工夫で別姓派を同姓派に取り込んでいけば、別姓派がさらに少なくなるかもしれません。

おわりに

選択的夫婦別姓がダメという理由は納得できませんでした。
選択制なので他人の権利を侵害するものではなさそうですが。。

夫婦別姓ついでに戸籍制度も調べて感じたことは、民族や位などで差別意識が強い傾向にあるのを感じました。過去のゴリゴリ差別時代の戸籍は「壬申戸籍」なんて呼ばれてるんですね。また、皇族には姓も戸籍もありません。戸籍というのは、あくまで下々のものを管理するために生まれたものですから、管理機能だけでありがたがる存在ではないと思いました。

日本人は多重管理大好きです。戸籍制度に固執する意見が本当に不思議です。必要な機能がマイナンバーなどで担保されていれば、廃止して問題ないと思います。むしろマイナンバー作ったのならフル活用すればいいのに。。

逆に珍しい夫婦同姓制度と戸籍制度にコストとリソースを費やし、神秘な国としてオンリーワンで存在し続けるのもアリかもしれません。日本のルールで困る人は、海外を選ぶ時代ですしね。(外国籍のノーベル賞受賞者を、日本人として扱うのはやめてあげてほしい気がします。)